公的な立場から貴金属の成分を証明する、造幣局の品位証明制度

造幣局の品位証明制度について

 貴金属の製品を見たとき、成分表示が実物と同じかどうかは最も重要なポイントの1つであり、信頼の礎でもあります。もし製品に表示された成分に偽りがあると、安心して取引できません。
 独立行政法人である造幣局は、公的な立場から貴金属製品の成分を証明する「品位証明制度」を設けています。この制度は貴金属製品の一部を切り取り、成分を分析した上で、貴金属が含まれる割合を証明する制度です。

 実際に切り取られる製品は、100個あたり1個の割合です。また品位証明は有料で、申請は貴金属製品の製造または販売する業者に限定されます。
 成分を分析した結果、貴金属の成分が一定の水準以上に達すると、その製品には日本国旗のマークと含有率などが記載された「ホールマーク」が打刻されます。従って貴金属を現物で持つ形で投資する場合は、ホールマークがついている製品を選ぶことが目安の1つです。

 一方で金の場合は、K18や18Kといったカラット表示もよく使われており、なじみのあるものといえます。造幣局では、カラット表示での証明には非対応です。しかしホールマークは造幣局が証明したという点において、高い信頼を得ている点も特徴の1つです。
 また貴金属製品といっても、その大きさや形状はさまざまです。これに対応するため、ホールマークには4種類の大きさがあります。これにより製品に適したサイズを選び、打刻できることがメリットです。なおホールマークのデザインは、造幣局のWebサイトをご参照ください。

 本記事では金と銀、プラチナとコンビ製品に分けて、品位証明の内容を解説します。

金や銀の場合

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 金や銀の品位証明試験は、造幣局に提出された製品の一部を選び、切り取る形で行われます。金は0.3g、銀は1gを切り取ります。

 成分を分析した結果、貴金属が一定の割合以上含まれることが打刻の主な条件です。金は37.5%以上、銀は80%以上の含有率が必要です。

 打刻されるホールマークは日本国旗と菱形との組み合わせで示され、菱形の内部には金や銀の含有率を0.1%単位で示した数字が打刻されます。また以下に示す通り、金は6段階、銀は5段階に数字が分かれます。

  • ・金の含有率(6段階):999、916、750、585、416、375
  • ・銀の含有率(5段階):999、950、925、900、800

 例えば以下のような製品の場合、打刻される数字は以下の通りとなります。数字が0.1%単位ということを覚えておけばパーセントへの換算も簡単にできますので、覚えておくと便利です。

  • ・18金やK18: 750
  • ・14金やK14: 585
  • ・純金やK24、純銀: 999

 ホールマークの打刻を受けるためには、この他にも条件があります。例えば銀の場合は、製品に銀やSILVERなど、銀製品であることの表示が必須となります。

プラチナやコンビ製品の場合

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 プラチナの品位証明制度はプラチナ単体と、プラチナと金を接合した「コンビ製品」に分けられます。プラチナは製品から0.3g、コンビ製品はプラチナと金から0.3gずつを切り取った上で分析します。

 主なホールマークの打刻条件は、以下の通りです。

  • ・プラチナ単体製品の場合、含有率が85%以上
  • ・コンビ製品の場合、含有率はプラチナ部分が85%以上、かつ金の部分が75%以上

 打刻されるホールマークは日本国旗に加えて、その右に貴金属の含有率とプラチナを示す「Pt」の文字が入ります。また含有率は以下の通り、0.1%単位の数字で示されます。

  • ・プラチナ単体製品の含有率(4段階):999、950、900、850
  • ・コンビ製品の含有率(5段階):プラチナ単体製品の4段階(対応する金の含有率は750)

 に、純金と純プラチナの組み合わせ(両方とも999)

 なおプラチナやコンビ製品の品位証明に関しても、この他に条件があります。例えばコンビ製品の場合は、プラチナと金の色が異なることも求められます。

 ここまで説明してきた通り、造幣局の品位証明制度は貴金属の成分を証明し、信頼するよりどころとなるものです。もし貴金属の現物に投資される場合は、ホールマークのことも参考にしてください。