銀投資のメリット・デメリット

・銀の特徴

 銀は金やプラチナなどとともに、貴金属の1つです。銀は以下のように、さまざまな用途で使われています。

  • ・工業用の原料(電子機器や太陽光パネル製造など)
  • ・ Implats(インパラ。ヨハネスバーグ証券取引所に上場)
  • ・宝飾品や銀器
  • ・銀貨
  • ・銀地金

 なかでも工業用の用途が全体の54.7%と、最も多くなっています。一方で宝飾品と銀器、銀貨と銀地金の需要も、それぞれ2割程度あります。銀はそのまま保管すると黒く変色するため、銀地金で保管する場合は外気に触れないようにするなどの工夫が必要です。

 銀は世界中で産出されていますが、以下の3か国で世界の過半数の銀を産出していることが特徴です。

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(2016年 Silver Institute)

 一方、銀はリサイクルシステムも確立している貴金属です。2016年現在、供給量の14%(4,345トン)はリサイクルされた銀によってまかなわれています。

 銀はまた「銀ETF」として、投資の対象にすることが可能です。銀ETFには、「純銀上場信託(現物国内保管型)」と「ETFS銀上場投信」の2種類があります。銀の市場規模は金と比べて小さいため、値動きが激しいことも特徴です。

・銀投資のメリット

 銀投資には、いくつかのメリットがあります。主なメリットとして、安価なこと、インフレに強いこと、多くの利益を得るチャンスがあることという3点があげられます。

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 1点目は、銀は安価という点です。過去5年間における銀の価格は、1グラム当たり50円から100円となっています。一方で金の価格は1グラム当たり4,000円から5,000円ですから、銀は金と比べて安価です。金1グラムを購入する金額で、銀ならば50から80グラムを持つことができます。

 2点目として、銀はインフレに強いことがあげられます。銀は農産物や原油などの価格に連動する傾向があるため、物価が上がっても資産価値を守りやすいことが特徴です。

 3点目は、銀投資は多くの利益を得られる可能性があることです。過去5年間の純銀上場信託(現物国内保管型)のチャートを見ると、1口当たりの価格は4,800円から7,100円の間で変動しています。一方で純金上場信託(現物国内保管型)では3,900円から4,900円の範囲に収まっています。

 銀は、金と比べて2倍以上の価格変動がある貴金属です。実際に過去5年間では、半年で30%以上値上がりしたケースもあります。このため安く買って高く売ることにより、大きな利益を得やすい投資対象です。

・銀投資のデメリット

 銀投資にはデメリットもあります。主なデメリットとして、価格変動が大きいこと、景気の変動を受けやすいこと、産出国の国内事情に影響されることという3点があげられます。

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 1点目は、銀は価格変動が大きいという点です。大きな利益を得るチャンスがあることはメリットの項目で挙げた通りですが、これを裏返すと大きく値下がりするリスクもあるということになります。実際に過去5年間では、8か月間で2割以上値下がりしたケースもあります。

 また銀は投機資金が流入し、買い占めによる暴騰や暴落が起きることもありますから注意が必要です。

 2点目として、銀は景気の変動を受けやすいことがあげられます。これは、需要の過半数が工業用に用いられることが理由です。

 工業用目的で銀を消費する主な国には、中国、アメリカ、日本、インドの4か国があげられます。これらの国で不況になると工業製品の生産量が減少しますから、銀の需要も減り、銀の価格も下がります。この特徴は、金と対照的です。

 3点目として、銀は産出国の国内事情が価格に影響することもあげられます。主な産出国であるメキシコやペルー、中国といった国々は、政治や経済情勢の変動が大きい国です。このため、産出国の国内事情も価格に影響を及ぼす主な要因の1つとなります。