プラチナ需要において重要な位置を占める日本

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1. プラチナ需要において重要な位置を占める日本

 最近、日本経済新聞に「「日本人はプラチナ好き」、1~6月のプラチナ販売1割増 田中貴金属」という貴金属販売会社の実績に基づくデータが発表されました。金との価格差が広がり割安感から個人投資家がプラチナを購入したようです(注1)。

 また、楽天証券のアナリスト吉田氏は、投資情報「トウシル」の中で、「安値を拾うプラチナ版「ミセスワタナベ」動く」と題するコラムの中で、安値でプラチナに投資する個人投資家の存在とそれが世界的注目を集めていることに言及されています(注2)。

 日本人は確かにプラチナ好きで、ジュエリーや投資商品を好む傾向にあるようで、世界のプラチナ関係者も一目置く存在です。いまでこそ、経済成長を遂げた中国やインドの後塵を拝しているかもしれませんが、成熟した大国日本もプラチナ需要を支えていることは確かです。

2. 投信分野における日本の需要の動向

 こうした安値で投資するというのは、日本の投資家の一つの特徴であるといえるでしょう。世界的なプラチナの業界団体であるワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)2018第1四半期報告によれば、投資分野において日本では今年初は、動きは鈍かったものの、3月以降の価格下落を受けて投資家の買いが入ったことを指摘しています(注3)。

 日本においてプラチナ地金が、2015年と2016年は比較的好調でしたが、2017年は通常に戻ったとのことです。2018年の前半には、上記のように安値感からプラチナ投資が伸びましたが、今年後半どう展開していくか気になるところです。

 日本が劇的に経済を復活させるかはわかりません。しかし、そうした経済情勢の中で、日本の個人投資家がどう動くは、世界のプラチナ業界も注目するところといえるでしょう。

3. 最後に

 日本人は、プラチナについてはジュエリー分野でも需要が高いです。ジュエリーや投資分野におけるプラチナ商品・製品は、日本の経済状況にも左右されると考えられます。また、少子高齢化が進むことなども考えると、結婚などのお祝い事での需要だけでなくほかのジュエリー分野における需要を開拓する必要があるとも想定できます。

 また、工業技術におけるプラチナの需要も、引き続き注目しておかなければならないでしょう。いずれにせよ、今年後半の日本での需要動向には注目しなければならないでしょう。

 今日は、プラチナ需要において重要な位置を占める日本、と題してお話ししました。

(注1)
日本経済新聞 2018年7月12日 「「日本人はプラチナ好き」、1~6月のプラチナ販売1割増 田中貴金属」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32902930S8A710C1QM8000/

(注2)
吉田哲「安値を拾うプラチナ版「ミセスワタナベ」動く」 「トウシル」2018年8月3日
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/15623

(注3)
World Platinum Investment Council Platinum Q1 2018, 14th May 2018、P.6より。