海外旅行で金製品の持ち出しや購入を考える場合に、覚えておきたいポイント

金製品の持ち出しや持ち込みには、税金が関係する

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 海外旅行に出た際は、金製品を購入する方もいるでしょう。これらには関税や消費税がかかる場合があるため、注意が必要です。

 課税される税金の項目は、品目ごとに異なります。地金や腕時計、貴金属製の万年筆の場合は、購入額の6割程度の価格(課税価格)に対して消費税がかかります。

 一方、アクセサリーや時計用の鎖などで金を使った製品の場合は、課税価格に対して3.3%から6.6%の関税がかかります。加えて、消費税も課税される場合があります。

 また、関税には、以下のように免税の範囲があります。この免税範囲は、別送品と合わせた金額となります。また免税の範囲内でも、持ち込み品の申告自体は税関に対して、正しく行わなければなりません。

  • ・購入価格が1万円以下の品物
  • ・購入価格が合計で20万円以下(但し、個人的に使うものに限る)

 ところで、「何かに隠して入国すれば、税金を払わなくて済む」と考えるかたもいるのではないでしょうか。しかし税関職員はプロですから、その企みはわかってしまいます。脱税には罰則があり、実際に逮捕された事例もあります。申告を怠ることで刑事裁判を受けることにならないよう、注意が必要です。

 また入国の際、ブランド品のニセモノを持っていた場合は、直ちに没収されます。このため、購入する場所には十分に注意が必要です。

手荷物として携行する場合の注意点

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 海外旅行に出る際、以下の物を持ち出す場合は税関への届け出が必要です。

  • ・地金などを持って海外旅行に出る際は、「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」を提出
  • ・外国製品を持ち出す場合は、「外国製品の持出し届」を提示し、税関の確認印を受ける
  • ・外国製品を修理してもらう場合は、輸出の手続き

 上記届け出をした場合、帰国時の手続きは以下の通りとなります。

  • ・出国時に地金などを持ち出した場合は、「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」を提出
  • ・外国製品を持ち出した場合は、「外国製品の持出し届」を税関に提示
  • ・外国製品を修理してもらった場合は、輸入の手続き

 一方、海外旅行先から帰国した場合は、「携帯品・別送品申告書」を全員提出しなければなりません。その上で、確実に免税であるとわかっている場合以外は、赤の検査台に並んで検査を受けることをおすすめします。

 検査では、購入金額を確認される場合があります。このため購入時の領収書やクレジットカード利用控えなどは、すぐに出せるようにしておきましょう。

 また税金を払う必要がある場合は、現金で納付しなければなりません。納付場所は以下の通り、税関内での納付が必要です。

となっている業者が多いです。但し、積立投資を契約しているかたは手数料無料とする業者もあります。

  • ・税関内に銀行がある場合は、税関検査場内の銀行
  • ・税関内に銀行がない場合は、税関職員

海外から別送品で送る場合の注意点

 人によっては、海外旅行先で購入したものを宅配便などで送る方もいるでしょう。この場合には別送品として扱えますが、ルール通りに手続きを行うことが必要です。もしルール通りに行わないと個人輸入として扱われ、税金が高くなるおそれがあります。

 別送品として扱うために必要な手続きは、以下の通りです。

  • ・購入時、別送品の梱包に「別送品」または「Unaccompanied Baggage」と記入する
  • ・帰国時に提出する「携帯品・別送品申告書」を2通作成し、税関の確認印を受ける
  • ・別送品が到着したらはがきなどで通知されるので、「携帯品・別送品申告書」やパスポートも持参の上、税関など指定された場所で受け取る

 もし「携帯品・別送品申告書」を紛失したり、別送品があることを申告しなかった場合、後からの訂正はできません。この場合は輸入の手続きが必要となり、税額がアップする可能性があります。

 今回は海外旅行に行った際、旅先で金や金製品を購入したり、持ち出す場合に必要な手続きを解説しました。金製品が免税となる場合は、原則として個人的な使用に限定されます。そのためはじめから他の人に売ることを目的とする場合は、税金の支払いが必要です。

 またブランド物の商品は古い物でも価値があるため、投資目的で購入するかたもいるかもしれません。このような品物は高価なため、本物を手に入れるように購入先を選ぶことが大切です。あわせて購入後は盗難を防ぐため、管理には注意を払いましょう。