プラチナとジュエリーについて

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1.プラチナとジュエリー

フランスの芸術家ジャン・コクトー(1898年-1963年)は、カルティエの指輪を好んだといわれています。カルティエといえば、そのプラチナを使ったリングは女性からも好まれるおしゃれで品格のあるリングといえるでしょう。

ここでは、プラチナとジュエリーについてみてみましょう。プラチナを含んだ、あるいはプラチナでできたジュエリーは身に着けることができます。プラチナは、装飾品、芸術的作品として存在する一方、資産、投資という側面も持ち合わせています。先進国では特にその後者のオプションが多様化しています。

ジュエリーは、プラチナ需要における4本柱のうちの一つです。プラチナは、自動車の排ガス浄化と並んで需要が高い分野になっています。ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の資料によれば、プラチナ需要の31%~38%がジュエリーに使われているとしています。(注)

2.ジュエリーにおける需要

具体的には、どれほどの量になっているのでしょうか? 同じくWPICのPlatinum Quarterly Q2に掲載されている2016年データを見てみましょう。以下のような数値になっています。

自動車分野(排ガス浄化触媒など) 107トン
ジュエリー 81トン
工業利用 55トン
投資 15トン

【出典】WPICのPlatinum Quarterly Q2 2017 P.3のオンス表示をSBIゴールドがトン換算し、概算で表示。
https://www.platinuminvestment.com/files/632945/WPIC_Platinum_Quarterly_Q2%202017.pdf

この数値を見ても、ジュエリーの需要がプラチナ需要の中で占める割合は大変重要で、プラチナ価格の動向を考える上で無視できないものがあります。

3.今後の展望

以前述べたように、プラチナの工業利用、自動車分野における需要は欧米、日本で高いです。そのためプラチナ価格を時間軸で見るとき、将来の自動車エンジンの標準なども見据えていく必要があるとも考えられます。もちろん冒頭で述べたように、先進国におけるジュエリー需要も高いです。

また一方で、このプラチナの需要においても、中国、インドでの需要が多くなっており、両国経済の動向は世界のジュエリー需要を占う上でも大変重要な要素といえるでしょう。

歴史的な安値水準にあるプラチナをしばらく注目してみるのもよいでしょう。  本稿では、プラチナ需要について考えてみました。

(注)https://www.platinuminvestment.com/supply-and-demand/demand-drivers