今後の展望

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金を手にしようとしている人は何を思い、金にどんな願いを込めているのでしょうか。

金は長い歴史を経て、今でも金の物語は続いています。その価値の永続性への信頼は多くの人が持っているものと思います。しかし、私たちの人生はそこまで長くはないです。最近の研究からいうと、約100年前後の時間が私たちに与えられているそうです。その限られた時間の中で人々は金を手に入れ、一定の時間を所有し、各々のタイミングで金を売る(もしくは譲る)。その人たちからすれば金の価値の永続性はそこまで重要なものではないかも知れません。なぜなら私たちが金に与える時間は永遠ではなく、金が自分の手から離れる際、購入した当時より高い価値になっていれば、自分の選択が正しかったことを証明できるからです。自分の子供、孫そしてひ孫世代まで今持っている金が価値の高いものとして受け継がれることを願うような人が少ないと想定すれば、金に与えられえた時間は長くても100年前後となる。短ければ1年後の価格上昇を狙う人がいて、一方では自分の子供や孫に贈ることを想定している人もいます。金というのは、一人に所有されたまま永遠の時間を過ごしてきたのではなく、時間の流れの中で常に持ち主を変えながら存在し続けます。

そのため、数百年後の金の価値や価格は私たちに関係ない。数百年後に金の価値が今よりも依然として高まることが約束されたとしても、あまり実感が湧かない。金を手に入れた時には各自の所有期間を決めることが大事だと思います。
例えば、金を所有する期間を1年と決めた人は、1年内に金の価格が一番高くなっていると思うときに金から手を放せたら成功的な投資だと言えます。もしくは、他の投資商品と共に金をポートフォリオに入れて、結果としてリスクヘッジになっていればその場合も成功的な資産運用だったと評価することが出来ます。反面、子供や孫に贈るまでの時間を想定している人であれば、日々の価格変動に敏感になる必要は少なくなります。

このような金の今後の展望は、結論から言うと「安定している」と言うことが出来ます。
「金の歴史」、「現在の投資世界」、「未来の不透明性」、この3つの要素が金の前途を照らしていると思います。

まず、金は長い目線でみれば見るほどその価値の安定性に気付きやすい商品ではないでしょうか。現在の投資商品のなかには保有期間が長くなるにつれリスクも高まると言われている商品もあるなかで、金価格の今までの歴史を知っている人にはその安定性が実感できることでしょう。
実際の価格チャートでも金の価値は波を見せながらも安定してその価値を維持してきました。金の価格が下落基調にあるとしても、金が持つ安定の価値を信じて金を購入した人たちには、金の価格変動よりも日々の金保管方法や相続税の方がもっと気になっているかもしれません。
このような特徴もあって、一般的に「やはり金は長期的に保有した方が望ましい」と思う人が多いかも知れません。しかし、金は短期的な資産運用にも向いていると思います。その理由として考えられるのは、金投資商品の多様化と世界情勢の不透明性からです。

今ではリアルタイムで金の価格変動を確認することができます。また、いつどこでも金を手にして、また売ることもできる時代になりました。純金積立のように少額から投資できる商品もあり、金鉱株やETFなど、証券・信託のような投資商品と連携している商品が多く登場してきました。
また、激変する世界情勢のなかで、金を含むこれらの投資商品の価格は世界の情勢と連動して動く場合が多いです。金の価格変化を予想するということは、どう変わるか分からない世界情勢を予想するものと同じだと言えます。今後も複雑で不透明な情勢が続く可能性が高いなかで安定している投資商品はどこにもないような気がします。投資商品というものはどれでもそういう不透明性、リスクを抱えています。しかし、同じ投資商品だといえ、金は少し違う。「金の価格変動が読めない」、「世界情勢の動きが読めない」という事実にこそ金の価値が隠れています。それが「有事の金」と呼ばれる所以です。のこと。ハイリスク・ハイリターンの投資を行う場合、どれほど高い収益が得られるかは決まっているとして、損失のリスクを最小限に抑えておくのが必須です。この時に、どんな時代でも安定資産として価値を維持してきた金はリスクヘッジの役割として、ポートフォリオに入れる最適な商品になるかもしれません。

このように金の安定性は、長期に渡って金を保有したいという需要を維持していくことはもちろん、ハイリスクや短期の投資商品に対するリスクヘッジとしての役割を今後も果たしていくと思われます。
投資を考える際、投資期間を決めることは大切です。その投資期間によって異なる性格の投資商品を運用することになる場合が多いからです。しかし私たちがどれほどの期間を選んだとしても、金が持つ価値の永遠の時間には及ばず、まだまだ希少価値が続く商品、安定した価値の商品として誰かに渡すことが出来ることは確かです。そのことを考えると、投資商品としての金の今後の展望は明るいのではないでしょうか。