中国の存在感

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 株式会社コモディティーインテリジェンスの本日の週刊経済指標に書いた内容だが、世界の農産物、畜産物、水産物の生産国ベストテンを並べてみたら、その中で中国が圧倒的な存在感を見せていることに驚いた。

 以下の農産物の中で中国が世界一の生産国であるものは何かおわかりであろうか?

 「こめ、小麦、そば、りんご、なす、バナナ、グレープフルーツ、アスパラガス、キャベツ・白菜、ニンジン・かぶ類、唐辛子・ピーマン類、きゅうり、豚肉、羊肉、鶏卵、水産物漁獲量、海藻類、蟹、エビ、うなぎ、チョウザメ、イワシニシン類、アジ」

 以上で中国の生産量が世界一でないのは、バナナと蕎麦、いわしだけである。それもバナナはインドに次いで第二位、蕎麦もロシアに次いで第二位、イワシもペルーに次いで第二位である。

 穀物全体では米国より多く世界一で、コメも一位であるが、小麦も一位であった。世界のリンゴの5割を作り、アスパラガスは88%、なすは62%、グレープフルーツやキャベツは世界の半分を生産している。きゅうりは世界の77%のシェアである。
 豚肉は世界の約半分で断トツの一位であるが、羊肉も鶏卵も世界一で、牛肉や牛乳は世界第3位であるが、海藻類、エビ蟹等の甲殻類は世界一で、ウナギも何と世界の83%を生産し、チョウザメに至っては90%である。またアジの漁獲量は世界一である。
 人口が多いということはかくもダイナミックなことなのかと思わせる。チョウザメなどは中華料理で食べたことは無いので、ひょっとしたら、キャビアを作るために飼っているのかもしれない。

 その中国についてWorld Gold CouncilのGold2048では、30年後の中国はたいへんな高齢社会になっているという。7.7人の老人を2.1人で支える必要があるという。過去30年のGDP成長率(グラフ)を見て作ってみたら、中国は、2008年頃から急速にGDPが伸びている。つまりほんのこの10年程のことである。今でこそ大金持ちになっているが、今後少子高齢化で社会コストが増大すれば、この繁栄を保てるのかどうかは不安になる。

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    • 株式会社コモディティー インテリジェンス
      近藤雅世(こんどう まさよ)

      1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
      アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
      2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
      2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。